できる仕事?好きな仕事?楽しい仕事?選ぶ理由は何? 仕事の選び方がわからない人が仕事を選ぶ基準とは?

 

みなさんはどのような基準で仕事を選んでいますか。また、過去の仕事はどんな理由で選びましたか?例えば、勤務する場所はどこか、給与はどれくらいもらえるか、何の業務を担当するのか、会社の知名度や特に理由はなく選んだというような人もいるのではないではしょうか?仕事を選ぶ基準は人それぞれですが、どんな基準があるのか。自分は何を重要視しているのかを一度見直してみませんか?

 

自分が好きな仕事

「好きと言える仕事か」というのは重要な基準です。好きな仕事であればモチベーションが高く努力できますし、その結果自分の力を十分に発揮できます。しかし仕事となると好きとは切り離して考えてしまう人が意外に多いものです。「仕事」と固く考えずに、好きなことは何か、やりたいことは何かと考えてみることからスタートし、それに関連する仕事を探してみましょう。そうすると視野が広がり、直接的でなくても間接的に関わる方法なども思いつくのではないでしょうか?例えば、動物が好きな人であれば、トリマーやペットシッターのように直接的な仕事もありますし、動物の服やグッズ販売の会社、動物保護に関する仕事などのような間接的な仕事もあります。視野を広くもつことで仕事が見つけやすくなります。多くの時間を費やす仕事だからこそ、自分の好きなことを仕事にするのは有意義なことです。好きなことや、やりたいことがわからない人は、自分が楽しいと感じるのはどういう時か、ワクワクするのはどういう時かということを書き出してみることから始めてみるとよいでしょう。

 

人に誇れる仕事

人に誇れる仕事というのは、自分が誇りに感じている仕事ということです。周囲からの評価や意見はまったく問題ではありません。自分が自信をもって意欲的に取り組むことができ、自尊心を高めることができる仕事は誇れる仕事と言えます。そのような仕事に就くことができれば、仮に仕事でうまくいかないことやつらいことがあっても、諦めずに続けることができ、成果を出すこともできるでしょう。結果、同僚や上司、取引先などからの信頼も得ることができます。社会的な信用を高めることにも繋がります。人に誇れる仕事をしているということは、社会の一員としての充足感や自尊心を高めることができ、仕事だけではなく自身の人格形成にもよい影響を与えるでしょう。「人に誇れる仕事かどうか」という視点も、仕事選びに重要な基準となります。



長く続けられる仕事

1つの仕事に長く携わった方がスキルや経験が蓄積され、その道のエキスパートになれる可能性があります。継続することで自身も成長でき、仕事の内容やスキルも成熟していきます。同じ働くのであれば、このような仕事を求めるのは当然でしょう。必ずしも同じ会社でなくても、業界や職種を変えずに続けることでステップアップを目指すことも同様です。専門性の強い仕事であれば、転職や独立など働く場所を変えても、その道のプロとして長く続けていくことが可能です。いきなり生涯の仕事を見つけないといけない、と思うと始めの一歩が踏み出せないですから、まずは続けられそうと思う仕事を見つけめしょう。仕事をしていういると必ずつらいことがあります。そんなときでもすぐに辞めず、継続できそうなことを探してみましょう。また、ライフスタイルに合っていないものでなければ、結果的に続けることは難しくなります。フレックス制度やリモートワークなどのように、自分のライフスタイルに適した働き方を選択できるような会社を選択するもの長く続けることができるかどうかのポイントになるでしょう。

 

社会に貢献できる仕事

仕事の目的は?と聞かれると、自己実現のため、家族のため、生活のためという回答の人が多いのではないでしょうか。しかし、その目的を掘り下げていくと、お客さまに喜んでもらいたい、社会に貢献したい、地域やそこに住む人たちの役に立ちたい、というような思いがあるのではないでしょうか。個人としてそのような気持ちを持つことはとても素晴らしいですが、会社の理念や指針がそのような意識を重視するものであれば、働きやすい職場になるのではないでしょうか。会社が社会貢献や責任意識が高ければ、その精神は自身の仕事へも波及され、同じ方向のベクトルに向かって仕事も進んでいくでしょう。人は、自分のためだけではなく、他人や社会のために何かをした方が力を発揮できるということがあります。仕事を選ぶ基準にも、そのような企業として社会への貢献を意識した姿勢をもった会社や、社会問題や課題の解決に前向きな取り組みをしている会社であるかどうかという基準を加えてみてはいかがでしょうか。SDGsCSRについてどのような活動をしているかを調べてみましょう。

 

得意を活かす仕事

自分の得意なことを活かすことができれば、自然と業務をこなし、周囲から評価されるようになります。どれだけ希望する仕事であっても、自分に合わない、不得意の分野だと苦痛になり継続しません。得意なことは自信へ繋がりやすく、成果も出しやすいものです。その結果、仕事が楽しくなり、モチベーションが上がり、仕事への熱意が増し、成長するという好循環が生まれます。みなさんにも、人より時間や力を費やさず、スムーズにできること、よく人から褒められることはないでしょうか。それは自分では気づいていなくても、実は得意なことかもしれません。得意なことであれば、自分の能力を存分に活かすことができ、充実した社会人生活を送ることができるでしょう。少し時間を作って、過去に人から褒められたことや、人より苦労せずできたことなどを振り返ってみましょう。

 

安定した仕事

どれだけ魅力的な仕事であっても、会社自体に将来性がない、職場環境が良くないというのでは、自分の力を発揮することはできません。離職率が高い会社はやはり働きやすいとは言えない、仕事をする上で何か問題がある会社と言えます。給与が十分だと思えるか、昇給も可能な人事制度であるかということは、生活に直結することなので重要です。しかし、給与がどれだけよくても残業ばかりでプライベートの時間がないといったように、ワークライフバランスが保てないのであればよい仕事に就いたとは言えません。例えば、リモートワークができる、フレックス制がある、残業時間の目安はどれくらいかなど、自分の希望する働き方を見つめなおし、それに合っているかを考えてみましょう。仕事は生きることと直結します。金銭的な面、時間的な面、精神的な面などで安定してこそ、本来の自分の力が発揮できるものです。

まとめ

まず仕事を探す前に、自分はどういう人間なのか、何が得意なのか、何が好きなのかなど、自分のことを知らないと仕事を選ぶことはできません。自分史を作るなど、自分を見つめなおす時間を持つとよいでしょう。また、仕事を選ぶ際に、一人で悩まず誰かに相談するというのも非常に有効です。自分が思っている自分と周囲が見ている自分は意外に違うものです。信頼できる人に相談することで、新しい発見や、自分では考えなかったジャンルに目が向いたりするかもしれません。第三者の客観的な意見を取り入れることで新たな視点を持つことができるかもしれません。ぜひ、友人や家族、前職の同僚などに相談し、自分の納得のいく仕事を見つけてください。